ヘルスケア事業が大きく伸びた
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2014年度も着実な成長を見込む
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新薬開発の状況
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 富士フイルムホールディングスは2014年4月30日、2013年度(2013年4月~2014年3月)の連結決算を発表した。売上高は前年度比10.2%増の2兆4400億円、営業利益は同23.4%増の1408億円だった。当期純利益は同49.3%増の810億円である。

 業績を引っ張ったのは富士ゼロックスが手掛ける「ドキュメントソリューション」。すべての地域で販売が伸び、営業利益が960億円と前年度比26.5%増となった。

 その他で売り上げ拡大に大きく貢献したのが、「インフォメーションソリューション」に含まれるヘルスケア事業である。同事業の売上高は前年度比13.2%の3820億円だった。メディカルシステム(医療用機器/システム)では、医用画像情報システムや内視鏡などの販売が好調だった。医薬品についても、グループ企業である富山化学工業や富士フイルムファーマの売り上げが伸びた。

 同社は2014年度(2014年4月~2015年3月)についても、ヘルスケア事業の着実な成長を見込んでいるという。医用ITシステムや内視鏡、超音波診断装置で前年度比10%以上の売り上げ拡大を見込む他、医薬品でも同10%以上の増収を計画している。医薬品に関しては、新規抗がん剤やアルツハイマー型認知症の治療薬、感染症治療薬の開発などに力を入れる考えだ。