LFDJ-301K。ファンの下に赤外線センサーのバーがある(写真:アイリスオーヤマ)
LFDJ-301K。ファンの下に赤外線センサーのバーがある(写真:アイリスオーヤマ)
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使用イメージ。85度で首振りを始めて、最適な角度まで狭める(写真:アイリスオーヤマ)
使用イメージ。85度で首振りを始めて、最適な角度まで狭める(写真:アイリスオーヤマ)
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 アイリスオーヤマは、人感センサーを使って左右の首振り角度を自動で調節する扇風機を開発し、2014年4月30日に発売した(発表資料:PDF)。不要に広く首を振ることなく、人のいる範囲に効率的に風を送ることができる。税抜きの参考価格は1万8000円。初年度に約2万5000台の販売を目指す。

 製品名は「人感首ふり扇風機」(型番:LFDJ-301K)。ファンの下に設置した赤外線センサーで人のいる場所を見分ける。首振り開始後、約1分間は最大角度(約85度)で首振りをし、その間に人の位置や動きを検知する。1分経過した後は、人を検知できなかった場所を除いた範囲で首振りをする。センサーの感知レベルは3段階で設定できる。

 自動首振り機能の使用中は、センサーが常に検知角度90度で周囲の検知を試みる。約1分間、人を検知できなかった場所は首振り範囲から外す。検知範囲内で人を検出できなかった場合は、直前の動作を継続する。人感センサーがない同社の従来機種では首ふりの角度を45度以下には変更できなかったが、今回はより狭い角度での首ふりを可能にした。

 例えば、1人で使う場合、首振り角度を自動で約21度まで狭め、風が人に当たらない時間を短くできる。逆に、狭い角度で自動首振りをしているとき、検知範囲内に人が加わった場合には、1分ほどで最適な角度に広げた首振りを始める。なお、手動で首振り角度を3段階(45度・60度・85度)から選ぶこともできる。

 風量は無段階ダイヤルで調整できるほか、設定した風量を基準にして風量に変化を付ける「リズム風」モードや、時間経過とともに風量を減少させていく「おやすみ風」モード、非常に弱い連続風を送る「超微風」モードを用意した。

 また、この製品はDCモーターを採用。運転音を抑えるとともに、消費電力を最大28Wに低減した。たとえば「最弱」で1日8時間運転した場合、1カ月の電気代は147円(税込み電気料金目安単価:22円/kWhで算出)となり、ACモーターを使った同社の従来機種「EFB-32-W/A」に比べて3割程度、電気代を低減できるという。