英国のグレッグ・バーカー・エネルギー・気候変動担当大臣は4月、「太陽光発電戦略」を公表した。この戦略に基づいて、工場やスーパーマーケットといった大型の建物の屋根や、駐車場に太陽光発電システムを設置していく。

 英国の太陽光発電戦略の第1の目的は、太陽光発電関連産業において、数十万人規模の雇用を創出できるように支援することとしている。

 グレッグ・バーカー・エネルギー・気候変動担当大臣は、英国政府の太陽光発電戦略に関し、「世界の太陽光発電分野において、最先端、かつ野心的な計画だ」と強調している。

 同戦略では、地上に設置する大規模な太陽光発電システムから、屋根上に取り付ける方式へと、注力する設置形態を変える。

 商業施設や工場などの大規模な建物の屋根のうち、太陽光発電に向く南向きの屋根は、合計25万haあると推定し、これらの屋根への設置を支援する。

 また、同戦略と並行して、英国の教育省は、英国の学校2万2000校全体におけるエネルギー効率を向上させ、年間で5億ポンドに達しているエネルギーに関連の支出を減らす取り組みを進めている。

 この教育省の施策効果を高めるために、学校の屋根における太陽光発電システムの導入を促進する。