完成した「リゾートトラスト メガソーラー那須白河」(出所:リゾートトラスト)
完成した「リゾートトラスト メガソーラー那須白河」(出所:リゾートトラスト)
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 リゾートトラストは3月末、同社が運営する複合型総合リゾート施設「グランドエクシブ那須白河」内の未利用地に出力約2MWメガソーラー(大規模太陽光発電所)「リゾートトラスト メガソーラー那須白河」を竣工した。設計・監理は安井建築設計事務所、施工はきんでんが担当し、太陽光パネルはパナソニック製、パワーコンディショナー(PCS)は、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。

 同メガソーラーには、非常用の充電設備1台を併設した。通常、メガソーラーの発電電力は電力系統に送電しているが、災害などで停電すると送電できなくなる。すると、自動的に電動車両用の充電設備が稼働し、メガソーラーの電力を送電し、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)に充電できるようになる。

 同社は、EV(三菱自動車製の「アイミーブ」)を所有しており、非常時にはEVと充電設備を地元自治体の西郷村に無償で提供し、災害対策に活用してもらう。EVの車内コンセントを使えば、携帯電話の充電や電気機器の電源にも利用できるという。東日本大震災では、地域の官公庁が保有する救援車両の燃料(ガソリン・軽油)を確保できず、救助活動が滞ったケースが多かった。同社では、この教訓をもとに、非常用の充電設備を併設した。