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「がん診断用バイオセンサーやDNA解析用診断薬に商機」とJSR小柴社長

2014/04/24 07:01
大下 淳一=日経デジタルヘルス
中期経営計画を説明する小柴氏
中期経営計画を説明する小柴氏
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 JSR 代表取締役社長の小柴満信氏は、2014年4月23日の中期経営計画説明会で、Liイオンキャパシタ事業とともに、ライフサイエンス事業を今後の成長事業に位置付ける方針を示した(関連記事)。ライフサイエンス事業の2013年度の売上高は100億円規模だが、2016年度にはこれを200億円規模にまで高める狙いである。

 JSRはライフサイエンス分野ではかねて、診断試薬や医療用ポリマーなどの事業を手掛けてきた。今後、感染症診断薬の市場がアジア地域で大きく伸びるとみるほか、「DNA解析用診断薬にも我々の診断薬の知見を生かせる」と話した。同社は2013年に、研究用試薬や臨床検査薬を手掛ける医学生物学研究所(MBL)と資本提携しており、今後はMBLのリソースも活用しながらライフサイエンス分野の事業を拡大していく考えだ。

 小柴氏は説明会の中で、「半導体とライフサイエンスの融合領域」と位置付けるバイオセンサーへの期待も示した。例えばJSRはベルギーIMECと共同で、がんの診断に使えるバイオセンサーの研究を手掛けている。これは、マイクロ流路を用いて血液中の細胞を分離し、それぞれの細胞をCMOSイメージセンサーで撮影することでその素性を明らかにするという技術。これにより、がんが転移する際などに血液中を流れるがん細胞をとらえられる可能性があるという。こうしたセンサーでは生体適合性のある感光性パターニング材料が求められるとし、将来の事業領域としての期待を示した。

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