過去12カ月間の移動合計値の推移(図:NPD Solarbuzz Quarterly 2014年3月版より)
過去12カ月間の移動合計値の推移(図:NPD Solarbuzz Quarterly 2014年3月版より)
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 米NPD Group社の太陽電池部門であるSolarbuzzは、2014年第1四半期の太陽電池の世界需要が、対前年同期比35%増の9GW超になったと発表した。このうち1/3以上を、成長が著しい日本と英国が占めた。

 Solarbuzzによると、通常、第1四半期の需要量は年間需要量の20%以下になる。例えば2013年は、第1四半期が約7GWで、年間が37GW以上だった。この通例に従えば2014年は、Solarbuzzが予測している49GWを上回る可能性があるとした。

 2014年第1四半期終了時点の過去12カ月間の需要量は約40GWだったのに対して、2015年第1四半期終了時点の過去12カ月間の需要量は50GWを超えそうだという。

 Solarbuzz Vice PresidentのFinlay Colville氏は、「太陽電池業界は、2010~2012年に増えすぎた生産能力に、需要が追い付くことを待ち望んでいた。今ようやくその時期が来た。太陽電池メーカーは、生き残りを目指す短期的な戦略から、より長期的な戦略へとシフトできる」とした。