オリックスと中電工は3月26日、中国地方における太陽光発電事業を共同で推進することで提携した、と発表した。オリックスは、ファイナンスを中心とするメガソーラー(大規模太陽光発電所)の開発力を強みに、系統連系を含めた電設技術を持つ企業と連携することでメガソーラー事業の展開を加速している。すでに九電工とも同様の手法でメガソーラー開発を進めている(関連記事)。

 中電工との提携では、両社が出資する合弁企業のOCソーラー(東京都千代田区)を2月に設立した。OCソーラーによるメガソーラーの開発において、オリックスはアセットマネジメントと金融機関からの資金調達を、中電工は設計や施工を担う。

 第1号の開発案件として、岡山県玉野市に出力4.669MWのメガソーラーを建設する。今後、中国地方を中心に合計出力30MW程度の太陽光発電所の事業化を目指す。

 岡山県玉野市に建設するメガソーラーは、約5万4800m2の土地に、1万8676枚の太陽光パネルを設置する。稼働後の年間予想発電量は541万9000kWhで、一般家庭約1500世帯分の年間消費電力に相当する。着工は2015年5月、発電開始は2015年11月を予定している。