登壇する吉田氏
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「Project Morpheus(プロジェクト モーフィアス)」
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ジェスチャー入力端末「PS Move モーションコントローラ」
ジェスチャー入力端末「PS Move モーションコントローラ」
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開発の歴史(その1)
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開発の歴史(その2)
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発表会場はほぼ満席になった
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 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、2014年3月18日(現地時間)、米国サンフランシスコで3月21日まで開催されるゲーム開発者向け国際会議「Game Developers Conference(GDC)」において、据置型ゲーム機「PlayStation(PS)4」でバーチャルリアリティ体験を味わえるヘッドマウントディスプレー(HMD)システム「Project Morpheus(プロジェクト モーフィアス)」を開発中であることを明らかにした(関連記事)。3月19日にオープンする展示ブースで技術実演も行う。今後、ゲーム開発者向けに開発機材を提供すると共に、引き続き製品化に向けて研究開発を続けていく方針だ。

 「モーフィアス」についてプレゼンテーションを行った、SCEワールドワイド・スタジオ プレジデントの吉田修平氏は、「これまでゲーム業界では新しい技術が新しい体験を生み出してきた」と語り、次のイノベーションはバーチャルリアリティ(VR)だと分析。「会場に展示することで、多くのゲーム開発者からフィードバックを得て、製品の改善に役立てたい」とコメントした。展示ブースではスクウェア・エニックスのアクションゲーム『Thief』や、アイスランドCCP Games社のシューティングゲーム『EVE: VALKYRIE』などのデモが披露される。

 HMDの表示部には、1080pの液晶パネルを採用する。視野角は水平90度である。3Dサウンド対応のスピーカーも内蔵する。頭部の動きにあわせて、内蔵の加速度センサーとジャイロセンサー、PS4用カメラ「PlayStation Camera」が総合的に装着者の動きを判断し、映像や音を調整する。開発品は有線接続だが、無線化も視野に入れているという。PS4用コントローラーでの操作に加えて、ジェスチャー入力端末「PS Move モーションコントローラ」での操作にも対応する。一人で遊ぶだけでなく、モーフィアスの映像をディスプレーにミラーリング出力し、HMDを身に着けていないプレイヤーと一緒に遊べる。

 100人以上を収容できる会場は1時間以上から行列ができはじめ、ほぼ満席になるなど、ゲーム開発者の関心度の高さをうかがわせた。VR体験を提供するゲーム用HMDには米Oculus VR社が開発した「Oculus Rift」があり、両社の競争でVRゲームの盛り上がりが期待できそうだ。