フィリップス エレクトロニクス ジャパンは2014年3月18日、血管撮影装置向けソフトウエア「OncoSuiteパッケージ」の販売を開始した(リリース)。
同パッケージは、腫瘍に対する塞栓療法を支援する「EmboGuide」と、アブレーション(凍結治療やラジオ波治療)治療に対するシミュレーションおよびイメージガイダンス機能を搭載する「XperGuide Ablation」から成る。ここで、塞栓療法とは腫瘍に栄養を与える血管を塞栓し、がん組織を“兵糧攻め”にする治療である。
EmboGuideは、コーンビームCTで得られた3次元画像情報を基に、腫瘍に栄養を与える血管候補を抽出する作業を支援する。これにより、複雑で微細な塞栓ルートの候補に対して、治療戦略をシミュレーションできるようになる。XperGuide Ablationは、同社が発表済みの穿刺ガイドソフトウエア「XperGuide」に、アブレーション治療時の焼灼範囲のシミュレーションサポート機能を追加した。これにより、術者が安心して手技に臨めるようになるという。
フィリップスは今回の製品を、2014年4月11~13日にパシフィコ横浜で開催される「ITEM 2014(国際医用画像総合展)」に出展する。