微細な繊維で作ったハタキのような洗浄具を回転させて、砂などを取り除く(出所:イスラエルEcoppia社)
微細な繊維で作ったハタキのような洗浄具を回転させて、砂などを取り除く(出所:イスラエルEcoppia社)
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遠隔操作で管理や制御を可能とした(出所:イスラエルEcoppia社)
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 イスラエルEcoppia社は3月、水を使わずに太陽光パネルを自動で洗浄するロボットを、中国の大手太陽光パネルメーカーのサンテックパワー社が、砂漠における自社の太陽光パネルの洗浄技術として認定したと発表した。

 Ecoppia社の洗浄技術は、砂漠の砂が飛散する環境でも、太陽光パネルを最適に発電できる状況に保つために開発した。水などの液体を使う洗浄技術は、水が不足する砂漠で使うとコストが高くなること、生態系に悪影響を及ぼすことが課題だった。

 Ecoppia社が採用しているのは、微細な繊維(マイクロファイバー)で作ったハタキのような洗浄具を、太陽光パネルの表面で回転させて砂などを取り除く手法に、空気を吹き付けるエアフローと併用するものである。これによって、太陽光パネルの表面についた粉塵(ダスト)の99%を除去できるという。

 遠隔操作で管理や監視、制御できることから、人手をかけずに、容易に太陽光パネルの出力低下を防いで売電量を維持でき、太陽光発電システムの収益性を高めると強調している。

 また、太陽光パネルの表面などに悪影響を及ぼさないという。