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 立命館大学理工学部教授の木股雅章氏は、2014年3月17日から開催中の「第61回応用物理学会春季学術講演会」で、「赤外線センサ技術の現状と今後の展開」と題して講演した(講演番号17p-E9-3)。2016年から、自動車向けのナイトビジョン(自動車搭載視覚補助システム)が市場を牽引し、これまでにない成長が期待できるとの見通しを紹介した。

 講演は、赤外線センサーの原理や応用、技術開発のトレンドを解説したものだった。このうち、センサー素子の開発トレンドについては、高解像度化と低コスト化の二つがあるとした(図)。いずれにとっても重要なのが画素サイズの縮小化であり、1992年に画素ピッチが50μmだったのが2013年には12μmになった。