Knightscope社は警備用の自律走行型ロボット「K5」を開発する。(写真:Knightscope社)
Knightscope社は警備用の自律走行型ロボット「K5」を開発する。(写真:Knightscope社)
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 NTTドコモ・ベンチャーズは、警備用の自律走行型ロボットを開発する米Knightscope社に出資したと発表した(発表資料)。Knightscope社が実施するシードラウンドに参加し、同ラウンドでの最大の出資者になったという。出資金額は明らかにしていない。

 Knightscope社は、「K5」と呼ぶ自律走行型ロボットの試作機を2013年12月に公開した。各種のセンサーを搭載するK5は、自律走行機能と、センサーデータやSNSなどのデータを基に予測分析を行う機能を備える。例えば周辺地域で事件が発生したことをSNSの情報から検知し、警戒レベルを高めるといった対応が可能という。

 K5は外形寸法が高さ1524mm×奥行き914mm×幅813mmで、重さは136kg。センサーとして、光学式の人物認識、全方位の高精細映像、温度イメージング、マイク、超音波センサー、赤外線カメラ、距離画像センサーなどを搭載可能という。Knightscope社は、休日や夜間のビルや倉庫などの警備用途で最初に商用化されると見込んでいる。

 NTTドコモ・ベンチャーズは今回の出資について、「Knightscope社の取り組みは、NTTドコモを含むNTTグループの安心・安全にかかわるビジネスやM2Mの分野に貢献する」と説明している。