米国のカリフォルニア州の電力系統運用事業者であるCalifornia Independent System Operator(California ISO)は、同社が運用する電力網において、3月8日、太陽光発電による電力供給の最大出力値が4093MW(4.093GW)に達し、最高記録を更新したと発表した。約300万世帯の住宅の消費電力を賄える数値だという。

 太陽光発電には、太陽光パネルによる発電のほか、太陽熱で作った蒸気でタービンを回す集光型太陽熱発電(CSP)も含む。太陽光発電のうち、CSPは約1割を占める。従来の最高記録は、前日の3月7日の3926MW(3.926GW)だった。この2日間以前は、2013年6月7日に記録した2071MW(2.071GW)で、約2倍となった。2012年夏に比べて、約4倍に達したという。

 カリフォルニア州は、電源構成に占める太陽光発電電力の合計出力が米国の州の中で最も多い。California ISOの電力網には、合計で5231MW(5.231GW)の出力容量の太陽光発電システムが連系している。

 また、合計出力容量5890MW(5.89GW)の風力発電設備も連系しており、California ISOの電力網に連系している太陽光発電と風力発電の合計出力容量は1万1121MW(11.121GW)、再生可能エネルギー全体では約1万5000MW(15GW)に達する。

 風力発電による電力供給の最大出力値は、2013年6月23日の4302MW(4.302GW)である。