東芝は、テレビや白物家電を扱う新会社「東芝ライフスタイル」を2014年4月1日に設立する(発表資料関連記事)。社内カンパニーであるデジタルプロダクツ&サービス社の映像事業を分割し、白物家電を担当する東芝ホームアプライアンスと統合して新会社を立ち上げる。パソコンを含むライフスタイル事業全体の先行技術の相互展開を図る研究開発部門をデジタルプロダクツ&サービス社の傘下に新設する。

 新会社では、映像事業、家電事業それぞれの人員や物流など経営資源の共通化、コスト最適化を進めていく。注力地域の戦略や商品開発における迅速な意思決定を目的に、社長直属の地域戦略・横断商品企画プロジェクトチームを新設する。本社機能は東京都青梅市に集約し、営業部門・技術部門間の連携を強化するという。

 今後は、東南アジアや中近東などの新興国を中心とした海外での販売を強化する。新会社の注力分野として東芝は、テレビや白物家電がネットワークで連携するスマート家電/クラウドサービスと、業務用サイネージ/モニター事業などのB2B(企業間の取り引き)ビジネスを挙げた。新会社の従業員は約1400人。資本金は135億円である。代表には東芝ホームアプライアンス社長の石渡敏郎氏が就任する。