米NRG Solar社は、グアム島で初めてとなる太陽光発電所の建設を米航空・宇宙大手のボーイング(Boeing)社と開始したと発表した。出力は約25MWである。

 グアム島は、離島という地理的な事情から、島内で使用するエネルギーの全量を輸入した石油などに依存している。エネルギー源の多様化が喫緊の課題となっており、太陽光発電に対する関心が高まっている。

 今回のメガソーラー(大規模太陽光発電所)は、グアム島のダンダンに建設する。NRG Solar社は、米国の大手電力事業者であるNRG Energy社の子会社。ボーイング社はEPC(設計・調達・建設)サービスを担当する。

 稼働開始後の年間予想発電量は、1万世帯分の電力需要を十分に賄える量という。発電した電力は、25年間の電力受給契約に基づいて、電力会社のGuam Power Authority社に売電する。

 発表の中で、ボーイング社のTim Noonan防衛・宇宙・安全保障部門担当副社長は、「メガソーラーのEPCサービス事業は、ボーイング社にとって魅力的な新規事業だ」と強調している。