降雪時には、太陽光パネルを垂直に立てることで、積雪を防ぐことができる(出所:協和精工)
降雪時には、太陽光パネルを垂直に立てることで、積雪を防ぐことができる(出所:協和精工)
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 工具メーカーの協和精工(秋田県雄勝郡羽後町)は、雪国における太陽光発電に最適化した取付台(架台)「スノーターン90」を発表した。

 今回の架台は、太陽光パネルの角度を、手動で自由な角度に、容易に変えられる。角度は、作業者一人で変更できる。

 降雪地域では、冬に雪が積もり、太陽光パネルが覆われてしまうと、発電できなくなってしまう。新開発の架台を使えば、降雪時には、太陽光パネルを垂直に立てることで、雪が積もることを防げる。

 また、太陽光パネルの角度を無段階で自由に変えられるため、太陽光パネルの角度を太陽の向きに合わせたり、雪からの反射光を考慮した角度にすることで、発電量を増やしたりする運用も可能になるという。

 太陽光パネルの角度を変えられる架台は、従来から販売されている。しかし、段階的にしか角度を変えられないものが多く、また、大きな労力が要ることもあり、頻繁に角度を調節できないといった課題があった。

 協和精工によると、今回の架台の第1号機は、秋田県湯沢市役所で建設中の新庁舎に採用され、2013年12月、その屋上に設置された。新庁舎は2014年4月にオープンする予定。

製品化した架台は、ビルなどの屋上や住宅の庭に設置できる平面設置タイプと、垂直な壁に設置できる壁掛けタイプの2種類を用意している。いずれも、どのメーカーの太陽光パネルにも対応可能。

 販売価格は、平面設置タイプは1台100万円(税抜)から、壁掛けタイプは1台20万円(同)からとなる予定。