「高効率ソーラー発電システム・モニタリングデータクラウド実用化研究開発」の全体像
「高効率ソーラー発電システム・モニタリングデータクラウド実用化研究開発」の全体像
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 ブリスコラ(東京都港区)とインターネットイニシアティブ(IIJ)は2月25日、クラウドを活用したM2M(Machine to Machine)の分野において協業し、第一弾として、太陽光モニタリングシステムの実証実験環境を構築したと、発表した。

 同モニタリングシステムは、アサヒ電子(福島県伊達市)が2013年10月から進めている「高効率ソーラー発電システム・モニタリングデータクラウド実用化研究開発」において構築したもの。公益財団法人福島県産業振興センターが公募したもので、アサヒ電子とブリスコラの共同提案が採択された。同研究開発は、太陽光発電をマネジメントするシステムを低コストで構築し、発電効率の最適化と複数の発電事業者のモニタリングの実現を目指す。

 今回の実証実験では、ブリスコラが太陽光パネルに取り付けた「Neoale(ネオエール)」(太陽光発電用のモニタリングセンサー)の情報を収集・監視するシステムを構築し、IIJがシステム基盤としてIIJ GIOサービス及びネットワーク環境を提供した。2014年7月の本稼動を予定する。「Neoale」とは、アサヒ電子が開発した太陽光発電用モニタリングデバイスで、ストリング毎の電流と電圧をリアルタイムに測定することで、不良モジュールを早期に発見できるという。「IIJ GIO」とは、国内最大規模のインターネットバックボーンに直結したクラウドサービス。ブリスコラは今後、モニタリングシステムをエネルギー分野のM2Mオープンプラットフォームとして展開する予定で、IIJとインフラの提供を通じて連携する。