業界初の住宅用分電盤サイズの壁掛けタイプ(出所:パナソニック)
業界初の住宅用分電盤サイズの壁掛けタイプ(出所:パナソニック)
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 パナソニックは、「住宅用リチウムイオン蓄電盤 壁掛けタイプ」の受注を2014年2月28日から開始すると、発表した。蓄電容量1kWhで、業界初の壁掛けタイプを採用した。希望小売価格(税抜)を約40万円に抑え、本格的な普及拡大を目指す。販売目標は年間1万台。業界初の壁掛けタイプで、同社製分電盤と合わせたデザインを採用し、住宅の空間と調和がとれるよう配慮した。停電時には、蓄電していた電力をあらかじめ設定した接続機器へ自動で給電する。太陽光発電システムからの充電も可能。

 東日本大震災以降の電力需給問題により、節電やエネルギーに関する消費者意識は大きく変化している。このような中、非常時の電源確保や、節電の観点から、蓄電システムの設置要望が増えている。一方で、同社の調査では、同社製太陽光発電システム購入者の約40%が、蓄電システムの導入も検討したものの、価格面を理由に購入を見送っていることが分かった。また、設置スペースの確保にも課題がある。そこで、戸建住宅やマンション住戸、小規模店舗など、狭い空間でも設置しやすく、低コスト化した蓄電システムの製品開発に取り組んだという。