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HEMS対応住宅分電盤「スマートコスモ」(出所:パナソニック)
HEMS対応住宅分電盤「スマートコスモ」(出所:パナソニック)
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 パナソニックは、HEMS(住宅エネルギー管理システム)に対応した住宅用分電盤「スマートコスモ」を2014年5月21日から発売すると、発表した。同社は、マートグリッド社会に向けて、HEMSの普及を進めるため、2012年10月に「スマートHEMS(R)」を発売していた。今回、発売する「スマートコスモ」は、「スマートHEMS」に対応し、配電系と情報系の中枢になるという。

 「スマートコスモ」は、分電盤内の全回路に分岐電流センサーを標準で搭載し、エネルギーの可視化(見える化)に対応する。また、新築時に設置する太陽光発電システムや燃料電池コージェネレーション(熱電併給)システム「エネファーム」、パナソニック製の住宅用蓄電池システムなどにも対応する。数年後にこうした設備を導入する場合でも、本体内に連系ブレーカを追加できる。住宅分電盤とは別に増設ボックスなどが不要のため、省施工で、空間の美観を損わずに設置できるという。

 新型の分電盤は、2016年の電力小売の全面自由化や2020年代早期に全家庭への普及が予定されるスマートメーター(次世代電力計)の設置も視野に入れている。「スマートコスモ」とスマートメーターが連携することで、「家電・設備機器の時間帯別の最適制御」や、デマンドレスポンス(DR:需要応答)によるピーク抑制、ピークシフトにも対応でき、電力需給の安定化や大規模停電の防止にも貢献するという。

 希望小売価格(税抜・工事費別)は、2万7400円~20万4000円で、主幹容量・分岐回路数・連系ブレーカ有無・一次ブレーカ有無・AiSEG無線アダプタ有無他などにより異なる。2015年度の販売目標は、年間で8万面としている。