Solarbuzzの最新刊「Polysilicon and Wafer Supply Chain Quarterly」から引用
Solarbuzzの最新刊「Polysilicon and Wafer Supply Chain Quarterly」から引用
[画像のクリックで拡大表示]

 多結晶Si材料の2014年の需要量が、対前年比で25%増になりそうだ。米NPD Group社の太陽電池部門であるSolarbuzzによると、多結晶Si材料の需要増をけん引するのは、主に太陽電池モジュールの出荷の急増だという。

 多結晶Si材料は、半導体ウエハーと太陽電池セルに用いられる。このうち半導体向けの需要の伸びは小幅にとどまる。一方の太陽電池向けは、2014年の太陽電池モジュール出荷量の見込みが約49GWと好調であることから、大きく増えるとした。

 太陽電池で用いるSiの使用量は、平均で約5g/Wになる。これは2005年に比べて約55%減少した。これまでにセルの厚さを薄くしたり、切断する際の切りしろを削減したりするなどして使用量を削減してきた。ただし今後は、材料削減の限界が近づくため、使用量の削減ペースは緩やかになるという。