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北九州市、メガソーラーと大型蓄電池で、電気バスを充電して運行

  • 金子 憲治=日経BPクリーンテック研究所
  • 2014/02/11 22:46
  • 1/1ページ
ゼロエミッション交通システムの構成イメージ(出所:北九州市)
ゼロエミッション交通システムの構成イメージ(出所:北九州市)
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 北九州市は2月10日、メガソーラー(大規模太陽光発電所)の発電電力を大型蓄電池に蓄え、その電力で電気バスを充電して運行する「ゼロエミッション交通システム」の事業計画を発表した。同市若松区響灘地区において、2014年3月までに同市交通局の運行する2つのバス路線に電気バスを導入し、まず系統電力の電気で充電して運行を始める。10月までに出力7.5MWのメガソーラーを建設・稼働させ、太陽光発電の電力による充電を開始する。2015年4月までに大型蓄電池を設置し、メガソーラーの電力を蓄電池に蓄え、電気バスに充電することで、太陽光発電の出力変動を平滑化し、系統電力を活用せずに太陽光だけで安定的に充電できる体制を整える。

 同市は、「ゼロエミッション交通システム」を低炭素社会の先行ケースと位置付け、今後、電気バスの輸入拠点、組み立で拠点、関連産業の誘致に結び付けたい考え。導入予定の電気バスは、国際水平分業体制で組み立てられることから、誘致対象企業は国内企業に留まらず外国企業をも視野に入れている。

 同事業は、北九州市と民間事業者が協力して運営する。ひびき灘開発と東レエンジニアリングが、新たに事業運営会社、HKK&TEK合同会社を設立し、同システムを構築する。北九州市は電気バスの運行を担当し、電気バスの供給者である三菱重工業の協力を得て、運行に関する技術的課題の解決に取り組む。 また、東レグループが太陽光発電、充電、蓄電設備を整備・運営する。

 導入予定の電気バスは、72人乗りで最高時速85km、1 回の充電で走れる航続距離は80km。車体は、東レ製のカーボンファイバー(炭素繊維)を採用することで、従来のスチール製ボディーに比べ、重量を軽減した。また、三菱重工業製の高性能Liイオン蓄電池を搭載することで、軽量化された車体重量と相俟って、航続距離を伸ばしたという。カーボンファイバーや高性能Liイオン電池といった主要部材は、それぞれ東レ及び三菱重工が製造を担当し、車輌の最終組立ては韓国の現地企業が担当する。同システムが日本国内で普及すれば、韓国から日本へのベース車輌の輸送が想定され、韓国側積出港となる釜山港から約200kmの距離に位置する響灘地区は、日本側の輸入拠点となる。今回の電気バスは、国土交通省が実施する「地域交通グリーン化事業」の支援を受けて導入する予定。

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