デジタル耳せん(写真:キングジム)
デジタル耳せん(写真:キングジム)
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 キングジムは、300Hz以下の騒音を約90%低減できる「デジタル耳せん(型番:MM1000)」を2014年3月7日に発売する(発表資料)。製品は、マイクロホンを内蔵したイヤホンと本体で構成。イヤホンの内蔵マイクロホンで騒音を拾い、その騒音と逆位相の波形の信号を発生させて相殺するノイズキャンセリング技術を採用した。

 乗り物や空調機器が発する騒音は低い周波数成分が多く、逆に人の話し声は比較的高い周波数成分を多く含む。キングジムは周波数300Hzで線を引き、それ以下の周波数帯の騒音を打ち消しながら、人の呼びかけやアナウンスなどは通しやすい耳せんを実現した。同社独自の測定法で測ったノイズキャンセル・レベルは最大-20dBという。

 本体の大きさは64mm×14mm×64mm、重さは33g(電池除く、コード含む)。単4形のアルカリ乾電池1本で約100時間使える。希望小売価格は5229円(税込)。同社が企画し、委託先で開発・製造する。発売から1年間で1万台の販売を目指す。