小学生用と中学生用、高校生用の3種類を用意
小学生用と中学生用、高校生用の3種類を用意
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中学生用タブレット端末でカメラを使って質問する様子
中学生用タブレット端末でカメラを使って質問する様子
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高校生用は細かい文字を書き込める
高校生用は細かい文字を書き込める
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 ベネッセコーポレーションは、通信講座「進研ゼミ」の2014年4月分から、学習用タブレット端末を本格的に活用すると発表した。小学生(1~5年生)と中学生(1~3年生)、高校生(1年生)の合計9学年に導入する。2014年4月時点でのタブレット端末の利用者数は、約80万人を見込む。

 ベネッセコーポレーションがタブレット端末の導入で目指すのは、「一人ひとりの状況に合わせた学びを提案し、寄り添う」ことである。日々の学習状況や理解状況などに応じて、最適なコンテンツを提供する。さらに、不明な点を質問すれば、翌日までに回答が届くサービスも実施する。

 タブレット端末は、小学生用と中学生用、高校生用の3種類を用意した。いずれもOSに「Android」を用いており、ベネッセコーポレーションが独自開発し、国内メーカーが生産したものである。コンテンツなどのソフトウエア部分は、ゲームメーカーなど数十社が担当したとする。一定期間を連続受講すれば、端末代は無料となる(小学生用は6カ月以上、中学生用は12カ月以上、高校生用は21カ月以上)。

 小学生用と高校生用は、CPUに米Freescale Semiconductor社のアプリケーションプロセッサー「i.MX6 DualLite」を使用している。タッチパネル搭載の液晶ディスプレイは9.7型(1024×768画素)で、200万画素のカメラを備え、無線LAN(IEEE802.11 b/g/n)に対応する。電池駆動時間を5時間程度にするために、容量が6200mAh程度の2次電池を搭載している。主要部品は同じだが、小学生用は強度を高め、高校生用はデジタイザー方式の専用ペンを採用して細かい文字を書き込めるようにした。

 中学生用は、2013年4月から中学1年生向けに導入していることもあり、小学生用や高校生用よりも一世代前の部品を利用している。具体的には、CPUにFreescale Semiconductor社のアプリケーションプロセッサー「i.MX535」を使用し、タッチパネル搭載の液晶ディスプレイは7型(1024×600画素)である。200万画素のカメラを搭載し、無線LAN(IEEE802.11 b/g)に対応する。