横浜スマートコミュニティは2014年1月30日、次世代型スマートハウスの研究・実験施設である「スマートセル」において、太陽電池と蓄電池、系統からの電力を自在に制御できる実証実験の様子を披露した。
具体的には、電気自動車(EV)である「リーフ」や「i-MiEV」を充電しつつ、施設内の負荷へも電力を供給するというもの。系統への依存率を自由に変えたり、蓄電池を充電しながらEVを充電したりすることも可能である。今回の実証試験ではEVへの充電のみだったが、EVの蓄電池から電力供給することも可能としている。
太陽電池と蓄電池、系統からの電力を制御する装置は、村田製作所製である。太陽電池からの電力を供給する1.5kWのDC-DCコンバーターが2チャネル分と、蓄電池と電力をやり取りする1kWの双方向DC-DCコンバーター、系統電力などの交流電力との制御に利用する3kWの双方向AC-DCインバーター、これらの電力変換器を統合制御するコントローラーを内蔵している(関連記事)。なお、村田製作所では実用化に向けてより小型化した装置を開発中である(関連記事)。
デモンストレーションでは、EVの充電に約3kWと施設内の負荷に約1kWの合計約4kWの電力供給を実施していた。