広島銀行は、山口県防府市に建設する約2.5MWのメガソーラー事業に対し、シンジケートローンを組成したと発表した。発電事業者は西京自然エネルギーで、2014年5月に発電を開始する予定。事業総額は9億6000万円で、そのうち7億6000万円がシンジケートローンによる融資でまかなう。アレンジャー兼エージェントは広島銀行、参加金融機関は広島銀行のほか、東山口信用金庫と西京銀行になる。

 広島銀行は、2012年7月の再生可能エネルギーの固定価格買取制度の開始に伴い、太陽光発電設備に関する資金需要の増加にあわせ、ニーズの高い中小規模設備案件に対し、環境関連商品を拡充している。山口県下のメガソーラー事業に対するシンジケートローンは、今回が第1号案件になる。
 
 広島銀行の太陽光発電・メガソーラー事業者向け融資は、2012年7月~2013年12月末までに112件、総融資額は107億円に達している。そのうち、動産・債権担保融資(ABL=アセット・ベースト・レンディング)は、18件、67億円となっている。ABLは、企業の事業そのものに着目し、事業に基づくさまざまな資産の価値を見極めて融資する方法。同銀行では、本店の法人営業部内に専用スタッフを配置したり、「太陽光発電事業」専用審査ラインにより迅速な審査体制を構築しているという。