太陽光発電の主要4カ国における上位メーカー3社の出荷量(2013年第1〜第3四半期、資料:IHS)
太陽光発電の主要4カ国における上位メーカー3社の出荷量(2013年第1〜第3四半期、資料:IHS)
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 市場調査会社の米IHS社によると、2013年の太陽電池モジュールの出荷量で中国Yingli Green Energy社が2年続けて首位に立ったという(発表資料)。同社の出荷量は3GWを超え、シェアも前年の7.4%から8.3%に拡大した。太陽光発電の国別の市場規模も、中国が2年続けて最大。中国、日本、米国、ドイツの4カ国で世界の2/3を占める規模となっている。

 Yingli社は地元・中国はもちろん、2012年は4位にとどまったドイツでも出荷量で他社を圧倒した。米国でも米First Solar社に続く2位。ただし、中国に次ぐ規模の日本市場では9位にとどまった。日本ではシャープや京セラといった国内メーカーが強いためだという。

2014年も世界市場は2ケタ成長

 太陽光発電の世界市場は、2012年に縮小したものの、2013年第1四半期から回復基調にある。アジアでの旺盛な需要にけん引され、第3四半期の導入量は、第2四半期の8.7GWに対して9.2GWとなった。第3四半期の出荷量は10.1GWとなり、四半期ベースで初めて10GWを突破した。さらに、第4四半期には導入量が10.6GW、出荷量が10.3GWと増大した。2014年も勢いは衰えず、2ケタの成長率で市場が拡大するとIHS社は予測している。ただし、中国や日本では2013年の導入ブームを経て、成長率が鈍化する可能性があるという。