遠隔医療の市場規模の推移予測(資料:IHS社)
遠隔医療の市場規模の推移予測(資料:IHS社)
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 市場調査会社の米IHS社によれば、遠隔医療の機器・サービスの世界売上高は、2013年の4億4060万米ドルに対し、2018年には45億米ドルまで増加するという(発表資料)。遠隔医療を利用する患者の数も、2013年の35万人弱から2018年には700万人へ増えるとIHS社は予測している。

 通信機能を備えた医療機器により、疾患や症状を監視する遠隔医療(telehealth)は、高齢化社会、医療費の増大、慢性疾患の有病率上昇などを背景に、注目を集めている。特に、スマートフォンなどの携帯機器に健康管理情報を集約するモバイル・ヘルス・ハブによる医療費低減などに期待が高まっている。また、従来は主に回復期の患者が対象となっていたが、今後は健康な人を含めたすべての人へ、対象が広がっていくことが予想されるとしている。