ラケットの下に取り付けた「SSE-TN1」と専用アプリ
ラケットの下に取り付けた「SSE-TN1」と専用アプリ
[画像のクリックで拡大表示]
「SSE-TN1」を取り外したところ
「SSE-TN1」を取り外したところ
[画像のクリックで拡大表示]
充電用のドングル
充電用のドングル
[画像のクリックで拡大表示]
専用アプリで画像と計測データを同期して表示しているところ
専用アプリで画像と計測データを同期して表示しているところ
[画像のクリックで拡大表示]

 ソニーは2014年1月20日、同年5月下旬に、テニスラケットに取り付けてショットを計測する「スマートテニスセンサー『SSE-TN1』」を発売すると発表した。価格はオープンだが、市場推定価格は1万8000円。

 SSE-TN1はラケットのグリップ部に接続するセンサーモジュール。3軸の加速度センサーと3軸のジャイロセンサーおよび1軸の振動センサーを搭載する。「加速度センサーとジャイロセンサーは一般的なものを採用した。加速度センサーでは検知できない広帯域の振動を振動センサーで検知する」(説明員)という。

 SSE-TN1はBluetooth 3.1の無線通信機能を搭載しており、スマートフォンと「シリアル・プロファイル」を使って接続する。スマートフォンの専用アプリケーションソフトウエアでは、インパクト位置やスイング速度、ボールの速度、回転などを解析できる。解析はほぼリアルタイムで可能で、ベンチにいるチームのメンバーやコーチがそのデータを見ながらアドバイスをしたりすることも可能である。また、スマートフォンで撮影したプレー動画と取得したデータを同期させて表示し、フォームのチェックなどが行えるようになっている。

 SSE-TN1を接続できるテニスラケットとしては現時点では、ヨネックスの「EZONE Ai 98/100/Lite」、「VCORE Xi 98/100/Tour G」のみ。今後、対応ラケットを増やしていく予定である。今後は「複数プレーヤーのセンサーの連携、カメラを使ったボールの軌跡解析、2014 International CESで発表したライフログ・モジュールとの連携により“見える化”の広がりを拡大するとともに、他のスポーツへの展開も検討していく」(ソニー)という(ライフログ・モジュールについてのTech-On!の記事)。