JVCケンウッドは、「TOTOKU」ブランドから、600万画素で30型のカラー医用画像表示用ディスプレーを2014年1月下旬に発売する(発表資料:PDF)。同社は、2013年7月に東京特殊電線から医用画像表示機器などの情報機器事業を承継し、TOTOKUを医用および産業用ディスプレーのブランドとして展開している(関連記事)。
医療現場の画像診断ではディスプレー2台を並べて使うことが多いが、視線を左右に移動させる際に、2画面間のベゼル(フチ)が邪魔になりがちという問題がある。そこで同社は、30型ワイド画面に300万画素ディスプレー2台分の表示を可能にした新製品を発売する。視線移動の負担が減るとともに、大画面により画面内ウィンドウのレイアウトの自由度が高まるという。設置面積も、従来機種「CCL358i2」2台分と比べて横幅を38.4mm縮められる。
新製品では、水銀フリーのLEDバックライトを採用した。また、独自の輝度安定化システム「λ-Sentinel」を採用している。画面上に設置した輝度センサーが画面輝度を常時監視し、輝度データを制御回路へフィードバックするというもの。画素ピッチは0.197mm角。輝度は410cd/m2または300cd/m2。視野角は上下、左右とも170度。入力信号はDVI-D(DVI1.0準拠)とDisplayPort(DisplayPort1.1a準拠)に対応する。反射防止膜付きの「CCL650i2/AR」と反射防止膜なしの「CCL650i2/N」の2機種を用意した。