シスコシステムズの岩丸氏
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各種の医療情報共有のイメージを説明する資料
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 シスコシステムズは2014年1月16日、東京都内で記者会見を開催し、地域医療連携に向けた新製品「Cisco HealthPresence 2.5」を発表した。遠隔地間での医療情報の共有を実現するアプリケーションソフトウエアで、通常のビデオ会議システムに付加して利用する。「今回の新製品は情報共有に特化したソフトウエア・パッケージであり、これまで業界に存在しなかったものだ」(同社 公共・医療担当 ソリューションズアーキテクト 兼務 医療担当 ビジネスディベロップメントマネージャーの岩丸宏明氏)と同社は位置付ける。

 Cisco HealthPresence 2.5は、遠隔地の医療機器で計測した測定データや耳鏡などの医療用カメラの画像、聴診器の音などを同一のプラットフォーム上で共有できる。こうした医療デバイスとの連携は、「Continua Health Allianceのプロトコルを前提にしている」(岩丸氏)。今後、対応する医療デバイスを増やしていくため、同社は「ECO partnership」と呼ぶパートナーシップをさまざまな企業と構築していくという。

 院内の電子カルテやPACSのビューワーも装備する。こうした情報を遠隔地間で共有することもできる。現時点では、国内での導入事例はなく、今回の発表を機に積極的な展開を図る考えだ。