MidAmerican Solar社とSunPower社によるメガソーラーの例。写真のカリフォルニア州の550MW(出所:SunPower社)
MidAmerican Solar社とSunPower社によるメガソーラーの例。写真のカリフォルニア州の550MW(出所:SunPower社)
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 米国の再生可能エネルギーによる発電事業者のMidAmerican Solar社と、太陽光パネルメーカーの米SunPower社は1月、米国カリフォルニア州に建設中の合計出力579MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「Solar Star」の第1段階分が、カリフォルニア独立系統運用機関の送電網に連系したと発表した。

 カリフォルニア州では、2020年までに再生可能エネルギーによる電力の比率を全体の33%に増やす計画を掲げている。その計画の実現に向けて、カリフォルニア独立系統運用機関の他、電力会社の米Southern California Edison社、地域のコミュニティ関連団体などとの契約に基づいて建設しているという。このうち、米Southern California Edison社は、長期間の電力購入契約を締結しており、メガソーラーが発電した電力を購入する。
 
 Solar Starは、カリフォルニア州のカーン郡とロサンゼルス郡にメガソーラーを建設するプロジェクトである。発電事業者はMidAmerican Solar社が務め、SunPower社はメガソーラーのEPC(設計・調達・建設)サービスとO&M(運用・保守)を担う。建設は2013年初頭に始まり、2015年末までに完了する予定である。今回、連系したのは、このうち57MW分である。

 今回の発表において、現時点で約600人の従事者を雇用していることを強調している。 Solar Starでは、カーン郡のロザモンド、ロサンゼルス郡のランカスターやパームデールを中心とした地域に雇用や経済効果を生み出すという。建設中の段階で、これらの地域に5億米ドル以上の経済効果を生み出すと試算している。

 合計出力579MW分のメガソーラーは、合計で3230エーカー(約13.07km2)の敷地に、170万枚以上の太陽光パネルを並べて建設する。完成後の年間予想発電量は、カリフォルニア州の平均的な家庭約25万5000軒分の電力使用量に相当する。

 MidAmerican Solar社は、今回の合計出力579MWのSolar Star以外にも、カリフォルニア州サンルイスオビスポに同550MWを建設するほか、アリゾナ州の同290MWのメガソーラーに49%を出資するなど、大規模なメガソーラーを手がけることで知られている企業である。

■変更履歴
公開当初、メガソーラーの敷地面積である3230エーカーのkm2への換算値が誤っていました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2014/01/15 12:26]