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HOMEエレクトロニクス電子設計 > 「論理合成の時とは、ここが違う」、高位合成の現実を経験10年の富士通QNETが語る

「論理合成の時とは、ここが違う」、高位合成の現実を経験10年の富士通QNETが語る

  • 小島 郁太郎=Tech-On!編集
  • 2013/12/26 14:29
  • 1/3ページ

 エレクトロニクス業界のあらゆる場所で効率化が叫ばれて久しい。FPGAやICの設計では、そのためのツールとして高位合成に期待が寄せられてきた。筆者は3年前に「高位合成が普通に使うツールになった」と書いた(Tech-On!関連記事1)。

 お試しや評価といったフェーズが終わり、FPGAやICの製品設計に使われて、その成果を複数の企業(部署)から聞くことができたのが、その記事を書くきっかけだった。Tech-On! EDA Onlineで人気のトピックということもあり、その後も高位合成のことを聞く機会は多い。高位合成を導入した設計者は、さまざまな苦労を語る。未だに導入の敷居は高く、フル活用しているユーザーがそれほど多くないことが窺われる。

図1●講演する山下公彰氏
Tech-On!が撮影。スクリーンはQNETのスライド。
[画像のクリックで拡大表示]

 その理由は多岐にわたるだろう。富士通九州ネットワークテクノロジーズ(以下QNET)の山下公彰氏(第一開発統括部 第一開発部 プロフェッショナルエンジニア)が、それを上手くまとめて講演として語っていたので、以下でそのポイントを紹介する(なお、記事中には追加取材による情報などが含まれる)。同講演はカリプト・デザイン・システムズが2013年10月18日に新横浜で開いた「Calypto Users Forum 2013」で行われた(記事での報告が遅くなって恐縮である)。

 同氏の講演の記事は、一度2009年に執筆している(Tech-On!関連記事2)。C言語入力の高位合成ツール「Catapult C Synthesis」(当時は米Mentor Graphics社の製品で、現在は米Calypto Design Systems社の製品)を製品設計に適用した経緯を同氏は説明した。高位合成を設計生産性の向上だけでなく、付加価値向上の手段にしたいと語っていたのが、印象に残った。

主に4つの高位合成を活用

図2●高位合成の最近の活用状況
下の表でA社はCadence、B社はXilinx、C社はBluespec。スクリーンはQNETのスライド。
[画像のクリックで拡大表示]

 山下氏によれば、QNETは2002年度に高位合成を初めて導入した。同ツールのEDAベンダーが開発を停止したことに伴って、QNETでの高位合成の利用も一時中断してしまった。高位合成の利用は2007年度にCatapultを導入して再開した(図1)。その後、Catapult以外のツールも導入し(Tech-On!関連記事3同4)、製品適用事例も年々増えている。

 現在、QNETでは、Catapult(C言語入力とC++入力で利用。SystemC入力は未導入)のほかに、主に3つの高位合成ツールを使っている(図2)。SystemC入力の米Cadence Design Systems社の「C-to-Silicon Compiler」(Tech-On!関連記事5)、C言語/C++/SystemC入力で米Xilinx社のFPGA設計環境「Vivado Design Suite」(同6)に備わる高位合成ツール、Bluespec SystemVerilog(BSV)入力の米Bluespec社の「Bluespec Compiler」(同7)である。最近は高位合成の製品設計への適用が増加し、すでにCatapultに関しては、投資回収したとのことだった。

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