直流共鳴方式ワイヤレス給電のデモ・システムでの給電の様子。下の送電モジュールから、中継アンテナを介して受電モジュール3個に給電している。電源は単3形の乾電池2個である。
直流共鳴方式ワイヤレス給電のデモ・システムでの給電の様子。下の送電モジュールから、中継アンテナを介して受電モジュール3個に給電している。電源は単3形の乾電池2個である。
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受電モジュールとアンテナ
受電モジュールとアンテナ
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 村田製作所は、同社独自の「直流共鳴」方式に基づくワイヤレス給電のデモ・システムを、ワイヤレス給電技術の業界団体「ワイヤレス パワー マネジメント コンソーシアム(WPM-c)」の会員企業向けに無償提供を始めた(関連記事)。WPM-cが発表した。

 直流共鳴方式のワイヤレス給電は、システムが非常に小型になるのが特徴(日経エレクトロニクスでの寄稿記事(会員限定)Tech-On!の関連記事)。今回のデモ・システムは、アンテナを別にすると送電モジュールが10mm×22mm×2.5mm、受電モジュールが8mm×13mm×1.7mmと小さい。送電電力は0.5W、周波数は約20MHzである。送電モジュールは、USB 2.0などを電源に利用できる。

 製品化の際には、周波数が6.78MHzで、送電電力が3W、10W、30Wなどのシステムを提供予定だとする。