Solargiga Energy Holdings社が建設を担当した太陽光発電所の例(出所:Solargiga Energy Holdings社)
Solargiga Energy Holdings社が建設を担当した太陽光発電所の例(出所:Solargiga Energy Holdings社)
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 中国の太陽電池向けシリコンメーカーのSolargiga Energy Holdings社は12月、同社が70%を出資する子会社のDCH-Solargiga社が、ガーナのSavannah Accelerated Development Authority(SADA)と、ガーナに合計出力約200MW分のメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設する合弁企業の設立契約を締結した、と発表した。

 12月3日の午後に、ガーナのジョン・ドラマニ・マハマ大統領と、ドイツの駐ガーナ大使の立会いの下、契約したという。

 設立する合弁会社の出資比率は、DCH-Solargiga社が90%、SADAが10%。約200MW分のうち、まず約40MWのメガソーラーを建設する計画である。

 Solargiga Energy Holdings社のYou Yuan上級取締役 兼 最高経営責任者(CEO)によると、中国製の太陽光パネル関連製品は、米国やEU(欧州連合)による関税の賦課や、反ダンピング関税を課されていることから、関連メーカーは欧米以外の市場での拡販が急務となっており、そのターゲットの一つがアフリカで、今後もガーナにおける拡大に期待していると、今回のプロジェクトの意義を強調している。

 Solargiga Energy Holdings社は、単結晶シリコンだけでなく、太陽光パネルの生産や販売、さらに太陽光発電所の建設まで事業を拡大している。ウエハー状に切り出す前の単結晶シリコン塊(インゴット)の生産能力は年間約1.2GW相当分、単結晶シリコンウエハーの生産能力は年間約900MW相当分、太陽電池セル(発電素子)の生産能力は年間約300MW、太陽光パネルの生産能力は年間約330MWである。