装置の導入イメージ セーラー万年筆のデータ
装置の導入イメージ セーラー万年筆のデータ
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 セーラー万年筆は、日本治水との包括的事業提携により水処理装置事業に新規参入する(ニュース・リリース)。最初の製品は「アクアセーラー」である。これは、日本治水が開発した水処理装置「エルセ」をもとに、性能や安全性、価格、サービスを見直して商品化した。セーラー万年筆はマーケティングと販売を、日本治水は製造を担当する。

 一般住宅や、ビル、工場などにおいて、施設の老朽化に起因する水道管の故障や事故が懸念される中で、水道管の交換工事には多額の費用と長い工期が必要となるため、問題が先延ばしにされる傾向にある。同社はここに有望な市場があると判断し、商品化の準備を進めてきた。

 「アクアセーラー」は、天然石を特殊加工したセラミックによって水を抗酸化する。この装置の中を水道水が通ると、セラミックの粒が水流によって衝突・摩擦を繰り返して微弱なエネルギーを発生させ、水を活性化し、抗酸化性の高い水に変えるという。抗酸化水が水道管のサビや炭酸カルシウムなどのスケール付着を防ぎ、その結果、水道管の取り換えはほとんど必要がなくなるとする。また、水道の元栓に取り付けることで配管全体を清潔に保つため、導入時のコストのみで、維持費はかからない。

 販売開始は2013年12月1日。2014年12月期で約3000台の販売を目指している。