米ファーストソーラー社が建設したメガソーラー。写真は米ネバダ州での例(出所:米ファーストソーラー社)
米ファーストソーラー社が建設したメガソーラー。写真は米ネバダ州での例(出所:米ファーストソーラー社)
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 米ファーストソーラー社は11月25日、福岡県北九州市で、太陽光パネルの出力が約1.4MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)の建設を開始したと発表した。同社は、11月15日に日本におけるメガソーラー建設事業に参入し、約100億円を投じると発表したばかり。北九州市の案件は、発表後に公開した最初の建設計画となる。建設地は、日本板硝子グループの建設用ガラス工場内である。

 今回のメガソーラーは、ファーストソーラー社製のテルル化カドミウム太陽光パネルを採用する。日本板硝子の子会社である、西日本板硝子センターの建設用ガラスの加工工場内の地上と屋根に、合計出力1.4MW分の太陽光パネルを設置し、2014年第1四半期に発電を開始する予定である。建設は、大林組と安川電機が担う。

 ファーストソーラー社では、今回の発表において、日本板硝子製のガラス基板など、日本企業の技術の支えによって、ファーストソーラー社製のテルル化カドミウム太陽光パネルが全世界で1億枚以上設置済みなこと、今後も長期的に日本で投資を続けていくことを強調している。

 日本板硝子によると、日本板硝子が供給しているガラス基板は、ファーストソーラー社製の太陽光パネルに最適な導電膜特性を実現できる仕様の、透明導電膜付きのガラス基板である。