タッチ・パネル用透明導電フィルムの開発・製造を手掛けるフィンランドCanatu社が、曲率半径1mmで曲げられる透明導電フィルムを開発、2014年に量産を開始する。透明導電材料として一般的に使われているITOの代わりに、「CNB(Carbon NanoBud)」と呼ぶ独自のカーボン系材料を用いることで、柔軟性を高めた。平面基板上に作製した透明導電フィルムを熱成形して、容易に3次元形状を実現できるという。CNBのBに当たる「Bud」は芽を意味する。CNBは、カーボン・ナノチューブ(CNT)の外側にフラーレン(C60)が芽のように付いた分子構造を持つ。
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