図1 シャープが発表したロボット掃除機「COCOROBO」の新機種「RX-V200」
図1 シャープが発表したロボット掃除機「COCOROBO」の新機種「RX-V200」
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図2 椅子の脚の間も掃除できるように最上位機種ながら直径30.4cmまで小型化した
図2 椅子の脚の間も掃除できるように最上位機種ながら直径30.4cmまで小型化した
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図3 外出先からCOCOROBOを操作できるスマートフォン・アプリ「ココロボ〜ド」。COCOROBOとのメッセージのやりとりでCOCOROBOに作業を指示したり、部屋の状況を報告してもらったりできる
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図4 RX-V200のカット・モデル。外付けだった家電コントローラを内蔵した
図4 RX-V200のカット・モデル。外付けだった家電コントローラを内蔵した
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 シャープは2013年11月14日、ロボット掃除機「COCOROBO」の新機種「RX-V200」を発表した(発表資料)。2012年6月に発売した最上位機種「RX-V100」の後継と位置付ける。これまで外付けで別売りだった家電コントローラを内蔵し、クラウド連携機能も強化した。加えて、直径30.4cmまで小型化することで一般的な椅子の脚の間を掃除できるようにした。

 家電コントローラは、赤外線リモコンに対応する照明やエアコン、テレビなどの機器を操作するためのモジュール。COCOROBOを通じて、消し忘れた家電のスイッチを外出先からオフにしたり、帰宅前にエアコンを動作させたりできる。従来はオプション品を外付けする必要があったが、RX-V200では本体に標準で内蔵した。また、従来は設定済みのシャープ製家電のみに対応していたが、RX-V200では他社製の機器もユーザーが登録して利用できるようにした。

 新たに開発した、COCOROBOを操作するためのSNS型のスマートフォン・アプリ「ココロボ~ド」に対応する。ココロボ~ドは登録した家族とCOCOROBOが文字やイラストを使ったメッセージをやりとりするアプリで、運転状況や部屋の状況をCOCOROBOがつぶやいたり、家族がCOCOROBOに掃除や家電操作を指示したりできる。

 新たにクラウド側の音声認識エンジンを使ったサービスにも対応した。COCOROBOは本体にもレイトロンの音声認識機能を搭載しているが、RX-V200ではインターネットを経由してフェアリーデバイセズの音声認識機能も利用する。これにより、天気について問いかけるとCOCOROBOが最新の天気情報を独自のアドバイス付きで答えるサービスを実現した。天気情報はウェザーニューズから取得する。

 掃除機能の強化も進めた。吸い込んだゴミの量を検知するセンサや、床からゴミを巻き上げる回転ブラシの負荷を基に、モーターの回転数を毎分1万1000回転~毎分1万6000回転の間で制御するようにした。じゅうたんの部屋やゴミが多い箇所で集中的に吸引力を高める制御によって、最大運転時間を100分まで延ばした。3LDKで約71m2のマンションを模した部屋を使った走行実験では、約100分の稼働により、掃除可能なエリア(約49.5m2)の約97%を1回以上カバーできたという。

 価格はオープンで、市場想定価格は13万円前後。2013年12月5日に発売する。