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ルーマニアで50MWのメガソーラー、ドイツskytron energy社の発電所制御システムで地方給電所に直接送電

2013/11/11 15:48
加藤 伸一=日経BPクリーンテック研究所
LSG Building Solutions社がskytron energy社の発電所制御システムを採用して建設したメガソーラーの例。写真は、ルーマニア南部のジュルジュに建設した出力20MWの発電所(出所:LSG Building Solutions社)
LSG Building Solutions社がskytron energy社の発電所制御システムを採用して建設したメガソーラーの例。写真は、ルーマニア南部のジュルジュに建設した出力20MWの発電所(出所:LSG Building Solutions社)
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 発電所制御システムメーカーのドイツskytron energy社は11月、ルーマニアLSG Building Solutions社が建設する出力50MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)に、skytron energy社の発電所制御システムが採用されたと発表した。skytron energy社の発電所制御システムは、これまでもLSG Building Solutions社がルーマニアで建設した出力45MW、同20MWの二カ所のメガソーラーに採用されており、今回の採用で合計115MWのメガソーラーに納入することになる。

 skytron energ社の発電所制御システムを使うと、電力系統側の周波数を変動させることなく、太陽光パネルから出力された電力を最適に制御して送電網に送ることで、系統の電力需給をバランスさせることができるという。太陽光発電の状況をリアルタイムでモニタリングした上で、その時点で電力網側が受け入れ可能な電力を算出することによって実現する。こうした周波数安定化機能を、蓄電池を使わずに実現した初の制御システムになると強調している。

 LSG Building Solutions社は、今回のメガソーラーを、ルーマニア南部のジュルジュに建設しており、2013年末までに試運転を実施する予定である。skytron energy社の技術によって、ルーマニアの送電事業者Transelectrica社の110 kVの高圧送電網に対応できるため、地方給電所への直接送電や、最適な出力制御による電力系統の周波数への対応を実現できるとする。地方給電所は、中央給電指令所の下で、地域ごとの電力系統の給電業務を受け持つ施設である。