出力139MWのメガソーラー「Campo Verde Solar Facility」(出所:米サザンカンパニー社)
出力139MWのメガソーラー「Campo Verde Solar Facility」(出所:米サザンカンパニー社)
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 米国の電力卸売事業者のサザンパワー社は11月、同社が取得した米カリフォルニア州南東部のインペリアル郡の出力139MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「Campo Verde Solar Facility」が、10月25日に売電を開始したと発表した。

 サザンパワー社は、米国南部のアトランタに本拠置く大手電力事業者、米サザンカンパニー社の子会社で、太陽光発電システムのEPC(設計・調達・建設)サービスを手がけるターナー・リニューアブル・エナジー社と提携し、メガソーラービジネスを展開している。

 ターナー・リニューアブル・エナジー社は、米国のカドミウムテルル(CdTe)太陽光パネルメーカーのファーストソーラー社が、2007年に買収したEPCサービス企業。欧米の大手太陽光パネルメーカーは、EPCサービスまで自社の事業に取り込んで、メガソーラービジネスをトータルで受注しており、日本における展開でも、こうした事業モデルを模索しているとみられる。

 今回のメガソーラーは、約1400エーカー(約5.7 km2)の土地に建設され、約230枚のファーストソーラー社製の太陽光パネルを設置した。一年間に約4万8000軒の一般家庭の消費電力に相当する電力を発電できる。EPCサービス、太陽光パネルの供給のほか、O&M(運営・保守)もファーストソーラー社グループが担当している。

 サザンパワー社とターナー・リニューアブル・エナジー社は、2010年1月に提携を結び、主に太陽光発電プロジェクトを買収してきた。今回のCampo Verde Solar Facilityは、2013年4月に買収した。両社の提携による買収案件の5件目にあたり、買収した発電所の合計出力は220MW以上という。

 今回のCampo Verde Solar Facilityで発電した電力については、米サンディエゴ・ガス&エレクトリック社(SDG&E)との間で、20年間の電力買取契約を締結している。