営業損益の変化分の内訳
営業損益の変化分の内訳
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 パナソニックは2013年10月31日、同年度上期(4~9月期)の連結決算を発表した。自動車関連や住宅関連が好調で、営業利益は前年比68%増の1466億円となった。純損益は前年比8545億円改善し、1693億円の黒字に転換した。

 事業セグメント別に見ると、車載/産業機器を扱うオートモーティブ&インダストリアルシステムズ部門の営業利益が582億円と前年同期比2倍強に伸びた。住宅関連などを扱うエコソリューションズ部門の営業利益も414億円と前年同期比2倍強である。一方、テレビや携帯電話機、デジタル・カメラなどを扱うAVCネットワークス部門は217億円の営業赤字だった。ただし営業損益は前年同期比では16億円改善した。白物家電を扱うアプライアンス部門は291億円の営業黒字。前年同期比では28%の減益となった。

 下期以降、同社は「課題事業の抜本改革を加速する」(代表取締役社長の津賀一宏氏)。具体的にはテレビ(パネル含む)、半導体、携帯電話機、回路基板、光ドライブ/ピックアップという赤字の主要5事業について一層の構造改革を進める。上期に不振だったエアコン事業とデジタル・カメラ事業についても、新たな課題事業と位置付けて収支改善を急ぐ考えである。

 なお同社は今回、通期業績予想を修正している。従来予想に比べて売上高を2000億円、営業損益を200億円、純損益を500億円、それぞれ上方修正した。通期の売上高は7兆4000億円、営業利益は2700億円、純利益は1000億円を見込む。