赤字事業の抜本改革を加速する
赤字事業の抜本改革を加速する
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 パナソニック 代表取締役社長の津賀一宏氏は2013年10月31日の決算説明会で、半導体事業の構造改革に言及した。同事業は赤字が続いており、その対策として「ありとあらゆる施策を検討している」(津賀氏)という。その具体的な中身は明らかにしなかったが、「何を(自社で)作って何を作らないかの見極めや固定費の削減など、さまざまな施策を進めている」(同氏)とした。

 半導体事業は、2013年度上期(4~9月期)に61億円の営業赤字を計上した。前年同期に比べて営業損益は7億円悪化した。同事業をとりまく環境は「非常に悪化している」(津賀氏)として、2013年度下期以降に構造改革を加速する方針を示した。

 その目玉の一つとなるのが、富士通セミコンダクターとのシステムLSI事業の統合である。当初は2013年度半ばに統合会社を設立する予定だったが、交渉が難航したもよう。「ここにきてようやく話は前に進み、詳細の段階に煮詰まってきた。2014年度初めには新体制でスタートしたい」(津賀氏)とした。