ニュース

動き出したメガソーラー事業の転売市場

2013/10/24 01:24
金子 憲治=日経BPクリーンテック研究所
印刷用ページ
アルファチーラーが今年10月に稼働させた福岡県のメガソーラー(出所:アルファチーラー)
アルファチーラーが今年10月に稼働させた福岡県のメガソーラー(出所:アルファチーラー)
[クリックすると拡大した画像が開きます]

 アルファグループの100%子会社で再生可能エネルギー事業などを手掛けるアルファチーラー(東京都渋谷区)は、メガソーラー事業の転売に乗り出す。固定価格買取制度(FIT)を活用してメガソーラー(大規模太陽光発電所)による売電事業を計画する企業や個人投資家に対し、アルファチーラーが保有、もしくはこれから開発する太陽光発電所を転売する。すでに10月18日に売買が成立した。今後も積極的に売却先を探していく。

 同社では、これまで福岡県、京都府、栃木県に合計5カ所でそれぞれ2MW前後のメガソーラーの計画がある。このうち福岡県のサイトは今年10月2日稼働した。5カ所のうち京都府の2サイト、栃木県の1サイトについて、売却を予定している。また、これとは別に熊本県山鹿地区に太陽光発電用の土地を確保しており、転売を前提に2~30MWのメガソーラーを開発する。

 2012年7月に始まった日本のFITでは、スタート3年目までは、買取価格(タリフ)を発電事業者の収益性に配慮して高めに設定されることになっている。この間に政府に申請して設備認定を受けた案件は、相対的に収益性の高い太陽光発電事業として、今後転売されるケースが増えそうだ。プロジェクト開発者は、事業を売却することで初期投資を短期間で回収でき、購入者にとっては立ち上げ段階に要する手間暇を節約できる利点がある。オリックスは、稼働が遅れているメガソーラーの開発案件を転売市場から買い取り、自社のノウハウによって稼働まで進めるというスキームも検討している。

  • 記事ランキング