米Thomson Reuters社は、技術革新に取り組む優れた企業を選出する「GLOBAL INNOVATORS TOP100」の2013年版を発表し、日本企業は28社が選ばれた(発表資料)。国別にみて最多は米国の45社で、日本は2位、フランスが12社で3位となった。日本企業は2012年版では25社、2011年版では27社が受賞していた。NTT、トヨタ自動車、日立製作所、パナソニックなど多くの企業が3年連続で選ばれる一方、旭硝子、日本特殊陶業、日産自動車、オムロンが初受賞した。

 この賞は2011年に創設。特許データベース「Derwent World Patents Index(DWPI)」などを参照し、「特許数」「成功率」「グローバル性」「影響力」を基準に、Thomson Reuters社が独自に分析・評価して選出している。Thomson Reuters社は2013年版の傾向として、スマートフォンが特許競争のけん引役になっているとした。米Apple社、米Microsoft社、韓国Samsung Electronics社、米Google社、カナダBlackBerry社がスマートフォンを巡って激しい特許競争を繰り広げているという。

 業界別にみると受賞企業数の1位は「半導体・電子部品」で23社、次いで「コンピュータ(ハードウエア)」が11社、「自動車」が8社となっている。半導体・電子部品業界からはドイツInfineon Technologies社と台湾Taiwan Semiconductor Manufacturing社(TSMC)、オムロンが初受賞した。