中国ジンコソーラー・ホールディング社は10月、中国・江蘇省にある開発区、鎮江新区のElectromechanical Industrial Parkにおいて、今後3年間以内に最大出力120MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設する契約を、地元政府と締結したと発表した。総投資額は10億元(約160億円)で、面積120万m2の区域の商業ビルや住宅の屋根に太陽光パネルを設置する。

 今回のメガソーラーは、現時点で発表されている分散設置型の計画としては、中国で最大の規模になるという。ジンコソーラーは、建設プロジェクトの事業者として、投資からEPC(設計・調達・建設)サービス、運用・保守まで担当する。発電開始後は、商業ビルや住宅の所有者が発電事業者となり、発電した電力は、建物内での消費、および、余剰電力の売電の両方が可能になる。

 こうした分散設置型のメガソーラーは、中国政府の方針に沿ったものであるという。同社の発表では、Electromechanical Industrial Parkの管理オフィスの責任者であるJianmin Xia氏の発言として、「開発区に定められている、省エネルギーや二酸化炭素の排出量削減を促進するための取り組みであり、安定的で信頼できる再生可能エネルギーの供給拠点として開発区全体に供給できると期待している」とのコメントを紹介している。