カネカが鹿島工場に稼働させたメガソーラー。薄膜シリコン系太陽電池を設置した(出所:カネカ)
カネカが鹿島工場に稼働させたメガソーラー。薄膜シリコン系太陽電池を設置した(出所:カネカ)
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 カネカは10月10日、茨城県神栖市にある同社鹿島工場内の遊休地に10MWのメガソーラーを稼働したと発表した。同社製の薄膜シリコン系太陽電池を12.7MW設置した。パワーコンディショナー(PCS)の容量は10MWで、最大10MWを売電する。

 薄膜シリコン系太陽電池を採用したメガソーラーとしては、大阪府堺市に10MWの「堺太陽光発電所」が2011年9月に運転を開始している。関西電力と堺市の共同事業で、シャープ製の薄膜シリコン系太陽電池を設置した。カネカ・鹿島工場のメガソーラーは、「堺太陽光発電所」と並び、薄膜シリコン系太陽電池を採用したメガソーラーとして国内最大級の出力となる。

 カネカは、兵庫県豊岡市にあるグループ企業の工場で、薄膜シリコン系太陽電池を製造しており、年産120MWの生産能力を持っている。2013年7月には、シリコン層を3層重ねて出力を上げた太陽電池パネルを商品化、商用生産を開始した。鹿島工場のメガソーラーは、カネカとして初めての太陽光発電事業となる。同社では、鹿島工場のメガソーラーを遊休地活用の一環と位置付けており、今後、発電事業を展開する計画はないとしている。