日本アジアグループが産廃処分場跡地に完成させた「響灘ソーラーウエイ」
日本アジアグループが産廃処分場跡地に完成させた「響灘ソーラーウエイ」
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 廃棄物処理場の跡地にメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設する動きが目立っている。廃棄物処理施設の跡地は、土地の利用で制限があることが多く、地上は未利用地になっているケースがほとんど。メガソーラーを建設して、発電事業に活用する動きが広がりそうだ。

 和歌山県橋本市では、県が所有する産業廃棄物処理場の跡地に714kWの太陽光発電システムを設置する計画が進んでおり、日本アジアグループの国際航業が設置事業者に採択された。EPC(設計・調達・建設)サービスは、同グループの国際ランド&ディベロップメントが担当する。県では、見学などを通じて環境教育にも役立てたり、非常用電源としても活用したりする計画だ。また、同じく日本アジアグループのJAG国際エナジーは、北九州市若松区響灘の産業廃棄物処理場の跡地に2MWのメガソーラー「響灘ソーラーウエイ」を建設し、9月末に竣工した。太陽光パネルは京セラ製、EPCサービスは安川電機が担当した。

 秋田県秋田市でも、10月1日に廃棄物の埋め立て処分場の跡地に1.5MWのメガソーラーが稼働を始めた。太陽光パネルはハンファ・Qセルズ社製、パワーコンディショナーは(PCS)は、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)だ。

 廃棄物処理場の跡地は、土地利用が制限される一方、数十年間にわたって廃水を管理する必要があるなど、自治体にとって負担になっている。メガソーラーの建設で売電収入を得ると共に、環境教育などに活用する例が増えそうだ。