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山積する医療課題を逆手に取る青森県の挑戦

見えてきた「ヘルスプロモーションカー」の効果

  • 小谷 卓也=日経エレクトロニクス 兼 デジタルヘルスOnline
  • 2013/10/07 11:00
  • 1/2ページ
青森
青森県の奥入瀬渓流

 世界遺産の白神山地に、十和田湖や奥入瀬、八甲田山――。多くの景勝地を有する青森県。人口約135万人で、県の面積は9644km2である。


 この面積は全国8位であり、広大な都道府県の一つだ。その一方で、県人口の半数以上は青森市、八戸市、弘前市に住んでいる。この事実は、同県に「へき地医療」という課題をもたらしている。しかも、「医師の県外流出による絶対的医師不足」(青森県立中央病院長の吉田茂昭氏)が、この課題をより色濃いものにしている。

 さらに青森県は、平均寿命が男女ともに全国最下位であり、“短命県”という汚名がある。青森県知事の三村申吾氏は、「短命県である背景には、もちろん、塩分や飲酒などの食生活の問題がある。しかし、へき地での検診受診率の低さなど、医療資源不足に関わる要因もあるだろう」と語る。

新たな医療モデルを世界へ

青森
青森県知事の三村氏

 この青森県が今、短命県の汚名返上を目指し、積極果敢な取り組みを進めている。例えば、2011年11月には、「青森ライフイノベーション戦略」を策定。「都道府県レベルでは初となる、本格的なライフイノベーション戦略だ」(三村氏)と自負する。

 この戦略で掲げているのは、青森県が持つ関連産業と連携しながら課題を克服していくこと。これにより、単に短命県の汚名返上だけではなく、医療・健康・福祉関連分野を次世代の県の産業の柱として育成していく狙いがある。

 さらに、「課題が多い青森県だからこそ、それを克服する手段は日本全国、さらには世界に持っていくことができる」(三村氏)と踏む。つまり、新たな医療モデルを実証するフィールドとしての魅力があるというわけだ。

青森
ヘルスプロモーションカー

 2013年7月中旬、青森市内のホテルで「ヘルスプロモーションカー実証成果報告会」と銘打つイベントが開催された。ホテルのエントランス前には、同イベントのタイトルにある小型車「ヘルスプロモーションカー」がズラリ並んだ。報告会には、同県知事の三村氏や同県の医療関係者、そして大手医療機器メーカーであるGEヘルスケア・ジャパン 代表取締役社長 兼 CEOの川上潤氏などが相次いで登壇した。このヘルスプロモーションカーは、まさに前述の青森ライフイノベーション戦略の一翼を担う、重要な取り組みの一つなのだ。

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