NHKは2013年8月21日、同9月2日に「NHK Hybridcast(ハイブリッドキャスト)」サービスを開始すると発表した。ハイブリッドキャストは、放送番組と、テレビ受像機からインターネット経由で取得できる各種コンテンツを連携させるサービス。放送番組のデータ中にHTML5形式のデータを埋め込むことなどで実現する。
9月2日に開始するのは、「独立型」と呼ぶ、NHK総合テレビの番組映像に、インターネット経由で受像機が取得したニュースや気象情報、為替情報などを重ねて表示するサービスである。インターネット上のコンテンツを視聴できるテレビは既にあるが、「今回は、放送番組にオーバーレイで表示できるのが特徴」(NHK)という。
現時点でこのハイブリッドキャストを利用できるテレビ受像機は、東芝の液晶テレビ「REGZA Z8X/J7/Z7」だけである。発売済みの製品だが、ファームウエアのバージョンアップで、サービスに対応するようになる。
NHKはサービス開始後、順次コンテンツの拡充を進め、2013年10月以降には「番組連動型」と呼ぶサービスや動画を提供するサービス、さらには番組連動型で、タブレット端末にインターネット経由のコンテンツを表示するサービスなども開始する。
番組連動型は、放送映像のデータ中にコンテンツのURL情報などを埋め込み、放送の内容とインターネット経由のコンテンツをリアルタイムに連動させるサービスである。