5種類の紙経路が共存

 小型化に向けて、前機種から特に大きく変更を加えたのが、紙の送り出し部と印刷部、メイン基板の3カ所だ。

 紙の送り出し部分については、例えば複数の紙経路を本体内で共存させた(図3)。前機種に比べて手差し給紙用の経路が加わり、5種類の紙経路がある。これらを本体内に収めた。

図3 紙経路の比較(図はセイコーエプソン)
図3 紙経路の比較(図はセイコーエプソン)
[画像のクリックで拡大表示]

 中でも奥行きの短縮に貢献したのが、両面印刷用の経路である。前機種では、自動両面印刷ユニットを外付けしていたため、奥行きが長くなっていた。これを本体に内蔵した。

 さらに、用紙を反転させるローラを小さくし、反転経路(湾曲経路)の直径を短くした。前機種では直径57mmだったが、今回は45mmにしたという。